【オーストラリア森林火災の最終報告】約30億匹が犠牲に。。。

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【オーストラリア森林火災の最終報告】約30億匹が犠牲に。。。
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史上最大の被害となったオーストラリアの森林火災。

 

2019年から2020年初頭まで多発的に続いたこの大災害について、環境保護団体のWWF(世界自然保護基金)は野生動物が受けた影響をシドニー大学と協力して調査を続けて来ました。今回、最終の調査結果が発表されました。

 

 

日本の国土面積の半分にあたる1900万ヘクタールが焼失

●被害総面積:1900万ヘクタール(日本の国土面積のおよそ半分)
●被害動物数:約30億匹(コアラ以外も含め、死んだり住む場所を失ったりした動物の数)

 

約30億匹と当初の試算の約3倍となってしまったようで、内訳としては以下。
・哺乳類が1億4300万匹、
・爬虫類が24億6000匹、
・鳥類が1億8000万匹

 

特に話題にもなったコアラの被害については、NSW州委員会が、政府が保護措置を取らなかった場合、州内の野生のコアラが2050年までにいなくなるという報告書をまとめており、WWFは早急な取り組みの重要性を訴えています。また、なかでも野生動物が最も被害を受けたカンガルー島では、生息するコアラの8割を超えるおよそ4万1000頭が犠牲になったと伝えています。

 

改めて数字で見ると、あまりにも残酷で膨大な被害数であることが分かり、心が痛みますね。。。
とは言え、悲しんでばかりもいらないですし、もう前に向かった動きだしてるプロジェクトも多数あるのでご紹介させていただきます。

 

ドローンでユーカリの木の種を蒔く取り組みがスタート!

WWF世界自然保護基金は、オーストラリア南東部でユーカリなどの種をドローンで植える取り組みを昨年10月からスタート。この災害で70億本の木が消失したと報告されており、コアラや他の野生動物、ひいては自然系を守るために、ドローンを使って森林の再生を目指しています。

 

このドローンで1日に4万のユーカリの種を蒔くことができ、南東部で2050年までにコアラの数を2倍にできるよう目標としています。
参照元:WWFオーストラリア

 

こちらのニュースで映像が確認できます。

 

100匹以上のコアラをレスキューしたボランティア

また、上記のカンガルー島で100匹以上のコアラをレスキューしたボランティアも話題になりました。まさに無償の愛と呼べる行動が称賛を浴びました。詳細は以前、記事にしていますので、↓のページでご確認ください!

 

100匹以上のコアラをレスキューしたボランティア

 

 

世界初!コアラの義肢

ちなみに、こちらは山火事とは関係はないのですが、コアラにまつわる感動的なお話もご紹介!

 

2017年にNSW州リズモアでレスキューされたコアラのトライアンフくん。
生まれつき後ろの右足の先がない状態だったと思われ、このままでは餌になるユーカリの木に自力で登ることができず、野生では生きていけないと診断されていました。

 

レスキューした看護師のマーリーさんは保護団体 Friends of the Koalaのケアラーでもあり、トライアンフくんを自宅でケアすることにします。そのままでは足先が痛いため、いつもソックスをつけてあげていました。

 

そんな保護生活を続けていく中で、動物の義肢を製作している会社があることを知ったマーリーさん。
SNSで呼びかけたところ、アメリカの義肢メーカーから連絡があり、3Dプリンティングでトライアンフくん専用の義肢を提供してくれることになりました。この会社も今までに犬や牛、カモなどの義肢を製作したことはありましたが、コアラは今回が初めて、とのことで、世界初のコアラの義肢制作となりました!

 

このコロナ渦のためにアメリカからオーストラリアに渡航することができない為、トライアンフくんの写真とビデオを送って、現在制作中。
マーリーさんは、時間はかかるけどとっても楽しみだわ、と語っています。

 


参照元:ABC

 

 

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嶋田祐(Yu Shimada)
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