旅のチカラ

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旅のチカラ

【NHK】旅のチカラの撮影コーディネートをさせて頂きました。

 

今回はBS NHKのトラベルドキュメンタリー「旅のチカラ」の撮影をお手伝いさせていただきました。トラベラーは、GOMAさん。日本を代表するディジュリドゥ奏者として活躍していましたが、3年前交通事故にあい、その時の脳損傷をきっかけに記憶障害を発症してしまいました。
かつて自分がディジュリドウを学んだであろうはずのオーストラリアを再び訪れ、失ってしまった過去の大事な記憶を取り戻す旅に出かけました。

■アーネムランドの大絶景! ■アーネムランドの海! ■こちらも大自然を感じるロケーション

 

まず最初に向かったのは、ノーザンテリトリーの州都ダーウィン。GOMAさんの覚えているかすかな記憶を手がかりに、15年前に時間を共有していた人たちを探しました。

しかし、もともと情報が少ない上に、15年の歳月は、ディジュリドゥの都であった街の雰囲気をも変えていました。かつては世界中から演奏者が集まり、溢れんばかりの熱気をたたえていたダーウィンですが、今はデイジュリドゥショップやアボリジニアートのお店は次々と店をたたんでいました。時間のない中、根気づよいリサーチで、つながりを辿り、GOMAさんを知っている人々にコンタクトし、出演を快諾して頂きました。

そして、今回の旅で一番大事な目的地、アーネムランド。
ディジュリドゥを吹く人なら誰もがその名前を知っているディジュリドゥマスターとも、神様とも呼ばれるジャルーさんを訪ねました。GOMAさんは15年前ここに住み込みジャルーさんの家族達と寝食を共にし、ディジュリドゥを学びました。まさにディジュリドゥ奏者としての原点がここにありました。

アーネムランドは、アボリジニの自治区で撮影許可を取得するの簡単では有りませんが、これまでにこの地で行ったロケのノウハウを活かして、無事許可を取得することができました!

最後の目的地は、アリススプリングス。
アボリジニアートの聖地とも言うべき街です。
事故の後、突然アボリジニスタイルの点描画を描き始めたGOMAさんが、なぜこの画を描けるのか?記憶を失う前にここで何かを学んでいたのか?
その手がかりを探り、これから画家としても活動を広げて行くための指針を探しました。こちらも、協力していただけるアボリジニアーティストを捜すのは大変な作業でしたが、地元の方の協力を得て、素敵なアーティストの方が出演を承諾してくれました。

また、アリススプリングスではロケーションにも徹底的にこだわり、ディレクターさんの希望通りの素晴らしいロケーションで、撮影を行うことができました。
撮影中、GOMAさんは15年前の事を昨日の事のように思い出し、改めて人間の脳と記憶の不思議を実感しました。視覚だけではなく、風の音や空気の臭い、湿気や暑さ、人との出会いや会話、ディジュリドウの音、食べ物の味や臭い、五感の全てが記憶に結びついて、脳の奥底に仕舞われており、それが記憶を呼びさますきっかけになるのだと分かりました。

日中の気温が40℃近くにも達し、一日の寒暖差が20℃以上ある過酷なロケでしたが、これまでの私のコーディネート作品の中でも、思い出に残るロケの一つになりました!このプロジェクトのお手伝いが出来てよかったと思います!!

 

 

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嶋田祐(Yu Shimada)
東京オフィスマネージャー
03-5437-5546